ブレーキディスクの6つの表面処理

ブレーキディスクは基本的に熱処理は施さず、鋳造と保温により全ての応力を緩和します。
ブレーキディスクの表面処理は、主に防錆効果を目的としています。取り付け前の錆を防ぐと同時に、非接触面の錆を防ぐ効果もあります。主な防錆方法は以下の通りです。
1. 防錆油。
2. 防錆紙と防錆袋による気相防錆。
3. リン酸亜鉛処理、鉄亜鉛系、マンガン系リン酸亜鉛処理等。
3. 水性防錆塗料を使用してスプレー塗装します。
4. Dacromet および Geomet。
5. 電気泳動塗装の場合は、まず全体に電気泳動塗装を施してからブレーキ面を処理します。
6. FNC炭窒化処理

FNCは現在最新の処理方法であり、その主な機能は防錆です。浸炭窒化層は通常0.1～0.3mmの厚さが必要です。

ブレーキディスクの表面処理は、主に錆の問題を解決するためのものです。鋳鉄の錆の問題を完全に解決する方法はありません。ブレーキパッドと接触していない部分は他の方法で錆の発生を遅らせることができますが、ブレーキパッドと接触している部分には防錆処理を施すことができません。そのため、ブレーキ面に多少の錆があっても心配する必要はありません。ブレーキペダルを軽く踏むことで錆を除去でき、急ブレーキを避けることができます。